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哺乳類は2億年前に爬虫類から分かれたと言われています。恐竜全盛期に生き延びるために夜間行動が必要となり、その為重要になったのが聴覚と臭覚です。木の上での生活が中心になった猿は昼間の活動も可能となり視覚優位の脳として残りましたが、人類は音声言語を用いることなどから聴覚情報処理が発達しました。人間は心臓と同様、睡眠中も聴覚は休んでいません。
ところで音と言えば、この4月に完成したばかりの渋川あゆみ保育園の園庭で早速セミの声を聞き夏本番を感じました。また軒先の人工シャワーをひねっての音を聞くとその暑さが吹き飛ぶことも実感しました。先日、本園の子ども達が草津川上流の桐生砂防ダムで滝やせせらぎの音のなか、暑さを忘れ浅瀬で思いっきり水遊びを楽しみました。植物も動物も生きる力である感性を磨くことで生き延びてきました。一方現代人はお金でその機能を代替するすべを知ってしまいました。人の話を良く聞くことは人間関係作りのために大切であることはもちろんですが、今一度人間は聴覚動物であること、音に敏感であること、音の環境が保育にとっても非常に大切であることを認識し保育に活かしていきたいと改めて思っています。 |
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