|
今年の参議院選挙は、18歳(高校生)から選挙権が与えられることになり、子どもとは18歳までが現実になってきました。以前より児童館は0歳から18歳までの子ども達が集う場所として活動してきましたので、わかりやすくなったと感じています。
年長児が次の時代を担ってくれる大人になるには、20年近くの歳月が必要ですが、現代は30年経過すると今の職業の半分は無くなったり、異なった仕事になるといわれています。
今年は戦後70年、来年は明治150年になります。江戸時代に比べて社会の変化が年々スピードUPしてきていると感じています。次の20年を予測することは難しいですが、少子高齢化のなか、20年先には労働人口の50%はAIやロボットが担うとも予測されています。AIとはドローンや自動運転車、自律的に行動する機械{スマートマシン}と言われているものです。製造現場をはじめ、警備、物流、接客に於いても人の置き換えが進むと言われています。掃除の現場や会話ロボットなどは現実になっています。チェス、将棋に続き囲碁でもコンピューターが人間を負かす時代が来ました。30年後には、全人類の知能をコンピューターの能力が上回るであろうとの予測もあります。
さて、社会の変化といえば、日本は昔から「木の文化」と言われてきました。しかし、2/3が森林であるにも関わらず、木材の自給率は3割をきっています。日本では戦後の復興期以降しばらくの間、荒廃した森林の再生と粗末な家屋や消防設備のため、「森林保全や都市建築物の不燃化と耐火建築物へ」の法律が施行され、最近まで建築物への木材利用が制限されてきました。住宅建材として使えるのが50-60年生程度と言われていますので、今ちょうど使いごろになってきました。そこで法律も180度転換し2010年には「低層の公共建築物は原則木造化を図る。」との木材利用を促進する法律もできました。これには地球温暖化対策も関係しています。
木の成長期間50年は世代が変わる年月です。昔は子どものために植樹をしました。最近の技術進歩は遥かに早く、人間の知恵、法律の整備、全てにスピードが求められています。先月1週間かけてシンガポールの子ども園5カ所と政府機関を訪ね「持続可能な社会を創るための担い手を育てる。」ことで議論を重ねてきました。来年度の保育に活かせるテーマを今探っています。
|
|
|