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先月のおたよりで触れたシンガポール視察旅行で感じたことですが、今では一人当たりのＧＤＰが日本より上になった国の幼児教育にかける真剣さが日本とは比較になりません。３年毎に一定の水準を超えた園に、認定証と賞金が贈られることや養護と教育の一本化も決めたらすぐ実行されており、マンションの中の保育室であっても多くの部屋を確保することや遊具、手厚い保育体制で快適な環境にすることが可能であることも実感しました。
今回訪問した５ケ園のなかの園で本部がインドにある幼稚園では、「賞金を使って関西の園を視察で訪れ、学んだことの多くを実践している。」とお話いただきました。また、その気さくな園長さんが日本生まれであることに驚くとともに、わが園と同じくＷｅｂによるプロジェクト保育を実践しておられることに共感し感動しました。加えて一人ひとりの自己評価もＷｅｂを通して実践されていることに教えていただくこともありました。「知っていること」「知りたいこと」「学んだこと」を公開し、お互いに評価し認め合うこと、保護者を巻き込んだ活動は、こちらも学ぶことが多くありました。これからの時代は、整然と物事を運ぶことが困難な時代であるだけに、東京、官僚による指導だけでなく、アジアの人が多い関西から次の保育を発信する気持ちで今後も近隣の国との保育交流に参加できればと思った視察研修でした。
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