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4月は若者にとって新たなスタートの大切な時期です。とりわけ益々グローバル化する時代の課題はなんといっても英会話力です。小学校の高学年では英語が教科になりましたが、まだまだ苦手な日本人は多く、ネイティブに話せるだけで尊敬される極端な「英語格差」の時代でもあります。
一方、小さい時は日本語をしっかりと「読み、書き、話す」ことが大切であるとの言葉もあります。日本語は、世界の中でも素晴らしい言語と言われています。千年以上の歴史があり、その中で培われた短歌や俳句に代表される「型」や「情」があります。読み書きにつながる音素数が英語に比べて半分のため聞き取りやすく、教育と相まって古くから国民の識字率が100%近くで、今日の文化や経済発展に大きく寄与してきました。また日本語は読みやすいだけでなく歌声も特徴です。少ない母音と子音、最後は母音で終わるため、クールで力強い歌声に魅力を感じている外国の人もたくさんおられます。これらの特徴が日本人の優しさなどの国民性にも影響していると言われています。
また日本語は、文法的には最後に結論が来るため、褒め言葉を最後に言わないと良い印象を相手に与えないのですが、英語は最初に概要を述べ、続いてその根拠を論理的に話すのが基本です。意見交換の場合やEメールで連絡をやり取りする時など注意が必要です。同じような意見の人が集まっても、状況や立場が少しでも変わると考えが違ってくるのが現代です。多様な時代を生きる子どもたちに、多くの友人を作るためにも日本語と英語の特徴を良さをうまく使い分けて欲しいと思っています。
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