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5月になると、外国の人が「鯉が空を泳いでいる。」とビックリすることがあります。日本は美しい四季を持つ国として有名ですが、その代表的な行事が5節句です。奇数が並ぶ日は吉であることに因んで、1月1日の元日(7日に七草の節句)、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕、9月9日の菊の節句です。外国にも行事がありますが、日本の特徴は全てに於いて、子どもの健やかな成長を祈願する意味合いが強いことです。なかでも5月は子どもの日でもあり、母親に感謝する日でもあります。
ところで、日本は宗教以上に自然を崇拝する国ですが、自然の恐ろしさを今回の熊本大震災で痛感しました。現地より帰ってきた人から聞いたのですが、地震の収まらない日が続くため、大地がいつも揺れている気がして落ち着かないとのことでした。観光客のキャンセルも多いと聞いています。日本は縦に長く、また山が多く海に囲まれていることなどから、美しい景色や温泉地、新鮮な魚、世界一の降雪地と珊瑚の海など、自然いっぱいで外国の人に羨望の眼差しで見られています。しかし、今までそのこと自然の恵と怖さをしっかりと教育のなかで教えてきたのか反省させられます。
自然崇拝や行事だけでなく、遊びやエコ活動を、生きていく力となる知識、太陽、マグマや地殻変動など、自然を科学し共存し守り続ける活動へとより一層意識することが子ども達自身の未来を左右することに繋がると思っています。 |
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